サムスンは16日、同社が販売しているHDD「HD204UI」「HD155UI」向けのファームウェアアップデートをリリースしました。今回のアップデート内容はファイル書き込み中にIDENTIFY_DEVICEコマンドを送ると、書き込み中のデータが破損するというもの。
アップデート対象のHDDモデルは次の通り。
- F4EG HD204UI
- F4EG HD204UI/Z4
- F4EG HD204UI/UZ4
- F4EG HD204UI/JP1
- F4EG HD204UI/JP2
- F4EG HD155UI
- F4EG HD155UI/Z4
- F4EG HD155UI/UZ4
IDENTIFY_DEVICEコマンドとはHDDの型番などの情報を取得するコマンドで、代表的なソフトではCrystalDiskInfoなどで使用されています。
実は昨年末から今年にかけて該当モデルの一つ「HD204UI」を4台購入していました。もしやと思い調べてみることに。
HD204UIでアップデートが必要か判別するにはデバイスマネージャから「HD204UI」のプロパティを開き、詳細タブをクリックします。
詳細タブのプロパティから「ハードウェアID」を表示し、末尾が「1AQ10001」または「1AQ10002」になっていた場合、今回の不具合に該当する為、ファームウェアアップデートが必要です。
購入した4台のHD204UIのうち、ファームウェアのバージョンが「1AQ10001」だったものは3台、「1AQ10002」だったものは1台ありました。つまり全数がアップデート対象。Western DigitalのHDDにみられる「低速病」に悩まされ、取り替えたサムスンのHDDでしたが、またもや不具合にぶつかるとは…トホホ。
アップデートはWindows上では実行できず、起動ディスクで立ち上げたDOS上で「HD240UI.EXE」を実行する必要があります。「アップデート前にはバックアップを忘れずに、アップデート中は絶対にコンピュータの電源を切らないこと」という警告にしたがって、該当するHDD以外をすべて取り外した状態でアップデートを実行。1台当たり5秒程度でファームウェアの書き換えが完了しました。
アップデート後のハードウェアIDは「1AQ10003」に更新されます。OSによっては起動時にドライバが再インストールされ、再起動を要求される可能性があります。何にせよ、データ破損の可能性がある致命的な不具合ですので、IDENTIFY_DEVICEコマンドの存在を知らない方でも今回のアップデートは必須と言えそうです。
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