アップルは9日、WWDC 2009のKeynoteで次期Mac OSである「Mac OS X Snow Leopard」を発表しました。ニュースリリースも出ています。
発売日は2009年9月、Leopardからのアップグレードは29ドルとのこと。オンラインでのダウンロード提供となるのか、パッケージ販売となるのかは不明。奇しくも10月には次期WIndowsである、「Windows 7」の発売が予定されています。
現行のMac OS X Leopard(10.5)がリリースされたのが2007年10月ですので、メジャーアップデートは1年11ヶ月ぶり。名称にLeopardが残っているとおり、Snow Leopard(10.6)では大幅なUIの変更や、システムカーネルまで踏み込んだアップデートはなさそうです。
名前に目新しさがないからと言って小規模なアップデートにとどまらないのがMac OS。今回も「全てのシステムアプリケーションが64bitカーネルでネイティブ動作」するようになったり、「Leopardに比べ、インストールに必要なハードディスクスペースを6GB節約」したりと、洗練された点もかなりあります。詳細はMac OS X Snow Leopard – ユーザーエクスペリエンスに、さらなる磨きを。を。
ただ、それに伴い、必要システム条件にも変化が。
- Intelプロセッサを搭載したMac
- 1GB以上の実装メモリ
- 5GB以上のディスク容量
- DVDドライブ(インストール時に必要)
一番に目に付くのは、やはり「PowerPC搭載Macの非サポート」でしょう。2005年6月のWWDCでIntel Macへの移行が発表されてから4年。ついにPowerPC搭載Macが切り捨てられることとなりました。
ちなみに、iLife ’09とiWork ’09は一部アプリケーションにおいて、「クロック周波数が867MHz以上のPowerPC G4」での動作をサポートしていますが、これもおそらく次期iLife/iWorkで動作対象外になるものと思われます。
個人的には「OpenGL」を更に発展させたという「OpenCL」の使い道が気になるところ。また、これまで「通常版」と5ライセンス入りの「ファミリーパック」の2パッケージだけ販売してきたMac OS Xに「アップグレード版」が誕生したのも初めてではないでしょうか。