2010年6月に発売され、高い評価を得ているWii用ソフト「ゼノブレイド」の設定資料集の発売が10月に決定してからひと月余り。結局当初の発売日から1週間ほど遅れてしまいましたが、めでたく発売となり、到着しましたのでレビューをお届けします。
当初この書籍の仮題は「ゼノブレイド ザ・シークレットファイル MONAD Archives」でしたが、正式名称は「ゼノブレイド ザ・シークレットファイル MONADO Archives」のようにモナドのスペルが変わっています。
書籍はB5判サイズで、攻略本「ゼノブレイド ザ・コンプリートガイド」よりも、Wiiのソフトよりも大きめです。ページ数は256ページ。内容的には文字サイズがかなり小さいところがあったり、イラストだけで空白部分が目立つページがあったりと、ページによってまちまちです。人によっては「もっと文字サイズを大きくしてページ数を増やして欲しかった」となるかもしれませんし「余白ばっかりで256ページも読んだ気がしない」と思うかもしれません。
表紙は本作のキーアイテムともなっているモナド。しかも着色されていません。モナドといえば赤ですが、これはこれで高級感が漂っています。さらにカバーを外すと…
Webアンケートに寄せられたプレイヤーからの声がびっしり。ここまで字が小さいともはや虫眼鏡が必要になるレベルです。また、表紙カバーと帯の裏にもちょっとした細工が施されていますが、こちらは見てのお楽しみ。
個人的に一番買って良かったと思ったのがゼノブレイドのフィールドが掲載されているロケーションページですね。歩き回るだけで楽しいフィールドが、高精細なCGで掲載されています。Wiiではここまでの画質は再現不可能でしょうから、思わず「シュルク達が走り回ったフィールドはこんなにも綺麗だったのか!」と感嘆しました。
バトル中キャラクター達がしゃべりまくることでも有名(?)なゼノブレイドですが、そのバトルボイスを逐一書き起こしたページもあります。ラインのボーンアッパー使用時のセリフ「ボォォン、ェェアップァー!!」には笑ってしまいました。たしかにそういう風に聞こえるのですが、こうして文字に書き起こされるとちょっとシュールですね。ちなみにこのバトルボイスは味方だけでなく、ボスのボイスも掲載されています。ラスボスで戦闘に集中する余り、聞こえなかった彼のセリフも確認することが出来ます。
そのほか、絵コンテや設定画集などの未公開素材、高橋哲哉総監督監修、竹田裕一郎氏による書き下ろし小説などもあり、読み応えのあるボリュームでした。攻略本「ゼノブレイド ザ・コンプリートガイド」を補完する形で発売された今回の設定資料集。攻略本を持っている方は是非一緒に本棚に置いておきたい一冊ですね。
- ゼノブレイド ザ・シークレットファイル MONADO Archives
- アスキー・メディアワークス
- 2010/11/19
- 2,940 円
- (価格情報は 2010/11/20 現在のものです)
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