Wii用ソフト「ゼノブレイド」ファースト・レビュー

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ゼノブレイド

はじめに

Wii注意画面

2010年6月に発売され、高い評価を得ているWii用ソフト、ゼノブレイドのファースト・レビューをお届けします。インプレッション記事をこれまで4つほど投稿してきましたが、ひとまず1周目が終了したので、ここら辺でレビューとしてまとめておきたいと思います。プレイ時間は180時間ほど。当然のことながらゲームのネタバレを含みます。

購入に至った経緯

購入に至った経緯についてはWii用ソフト「ゼノブレイド」を注文を、到着時のエントリーはWii用ソフト「ゼノブレイド」が到着をご覧下さい。

ファースト・インプレッション

プレイ開始後3時間時点での感想は、Wii用ソフト「ゼノブレイド」ファースト・インプレッションにまとめてあります。(ネタバレ無し)

セカンド・インプレッション

プレイ開始後35時間時点での感想は、Wii用ソフト「ゼノブレイド」セカンド・インプレッションにまとめてあります。(ネタバレ含む)

サード・インプレッション

プレイ開始後90時間時点での感想は、Wii用ソフト「ゼノブレイド」サード・インプレッションにまとめてあります。(ネタバレ含む)

フォース・インプレッション

プレイ開始後140時間時点での感想は、Wii用ソフト「ゼノブレイド」フォース・インプレッションにまとめてあります。(ネタバレ含む)

関連書籍

攻略本情報については、Wii用ソフト「ゼノブレイド」の攻略本「ゼノブレイド ザ・コンプリートガイド」を注文Wii用ソフト「ゼノブレイド」の攻略本「ゼノブレイド ザ・コンプリートガイド」が到着をご覧下さい。

設定資料集についてはゼノブレイドの設定資料集の発売が決定、タイトルは「ゼノブレイド ザ・シークレットファイル MONAD Archives」をご覧下さい。

タイトル画面

ゼノブレイド タイトル画面

このレビュー投稿前に4つもインプレッション記事を書いたのに関わらず、書きたいことは山ほどあるゲームです。まずはタイトル画面から。

このタイトル画面のバックで流れているゼノブレイドの「メインテーマ」がお気に入り。メインテーマといいつつ、ゲーム中ではタイトル画面でしか流れません。ファースト・インプレッションでも触れましたが、この画面のまま放置していると…

ゼノブレイド タイトル画面

やがて夕方になり…

ゼノブレイド タイトル画面

そして夜になります。地面に突き刺さった武器「モナド」が光り出す演出もお見事。

ゼノブレイド タイトル画面

そして、ゼノブレイドの広大なフィールドを切り取った映像も時折流れます。この映像はゲームの視点操作では見ることの出来ないポイントから撮影した映像もあり、見ているだけで楽しめます。こちらの映像は中央工廠ですね。

ゲーム設定
ゲーム設定

© Nintendo/MONOLITHSOFT

ゼノブレイドでは、フィールド移動から戦闘への移行がシームレスに行われます。また、広大なフィールドを駆け回る以上、カメラ操作は大事なポイントの一つ。私はスティックを上に倒すと視点も上昇するタイプの操作が好きなのですが、ゼノブレイドのデフォルト操作は逆、つまりスティックを上に倒すとキャラクターを下から見上げるタイプになっています。

新規にゲームを始めた場合、チュートリアルを兼ねた戦闘シーンが終わるまで、カメラ設定を含むゲーム設定を行うことが出来ません。ゲーム開始前のタイトル画面にある「Game Setting」で設定を変えられた点もプラス評価の一つ。

広大かつ美しいフィールド、フィールドをまたがない限り発生しないロード

180時間プレイしても飽きない理由はもちろんストーリーや充実したクエストが多数あるという面も挙げられますが、やはりゼノブレイドの醍醐味はフィールドにあります。ここではゲーム中に登場するお気に入りのスポット4カ所をご紹介。

コロニー9
コロニー9

© Nintendo/MONOLITHSOFT

主人公シュルクの故郷となるコロニー9。ゲーム開始時点ながら、明らかに倒せない高レベルの敵がいたりと、度肝を抜かれた地でもあります。エンディング時には水に満たされたフィールドになる点もグッド。

巨神脚
巨神脚

© Nintendo/MONOLITHSOFT

ゲーム紹介ムービーにも頻繁に登場する巨神脚は、ゼノブレイドのフィールドの特徴である「高低差」を感じ取ることが出来るフィールドです。端から端まで移動するだけでも数分(ゲーム内時間に換算すると半日以上)かかる広さ。クエスト消化の為に最も走り回った想い出のフィールドでもあります。

コロニー6
コロニー6

© Nintendo/MONOLITHSOFT

コロニー6到着直後は何もなかったこの場所も、後述するクエストをこなしていくとゲーム終盤では街灯が建つほど賑やかになります。自分のこなしたクエストの報酬がそのまま反映される唯一のスポットでもあります。

燐光の地ザトール
燐光の地ザトール

© Nintendo/MONOLITHSOFT

夜は強敵の住処になるも、その幻想的な風景と音楽が大好きな「燐光の地ザトール」もお気に入りスポットの一つ。昼は不気味な湿地なのに、夜は木々が光を放つアイデアを考えた人に感服します。

ロード画面

© Nintendo/MONOLITHSOFT

これらのフィールドを駆け回っている間は、たとえ時間が昼から夜になっても、晴れから雷雨、吹雪になったとしてもロードが発生しません。別のフィールドに移るときのロードも長くて5秒程度。細かいところですが、こうした快適性の追求もストレスを感じさせないポイントだと思います。

完成された戦闘システム

いつでも戦闘、いつでも逃げられる
戦闘システム

© Nintendo/MONOLITHSOFT

フィールド上にいる敵とはいつでも戦闘ができます。移動しながらターゲットを選択し、戦うを押すだけという手軽さ。通常の攻撃はオートで発動、仲間は自動的に攻撃を行ってくれる為、弱い敵に対しては「戦う」を選択したあと、そのまま見ているだけで戦闘が終了します。

戦闘システム

© Nintendo/MONOLITHSOFT

自分より強い敵に遭遇した場合でも、「退却」コマンド一つで戦闘を中断し、逃げることが可能です(イベントバトルを除く。逃げ切れるかどうかはキャラクターの素早さと残HPに係っていますが)。

戦いたい敵を見つけたら「戦う」コマンドを実行すればいいですし、戦いたくない敵を見つけたら素直に近寄らなければいいだけ。戦闘をする前に敵の名前とレベルがわかるので、戦闘するかしないかの選択も自由。実に単純明快です。RPG初心者の私でも安心してプレイできました。

最大の特徴「未来視」
戦闘システム

© Nintendo/MONOLITHSOFT

シュルクが持つ予知能力「未来視」が本作の戦闘システムの最大の醍醐味でもあります。「未来視」というのは、少し先の未来が見える能力のこと。未来視が発生すると、画面上部に「タグ」と呼ばれる文字情報が出現します。

戦闘システム

© Nintendo/MONOLITHSOFT

未来視が見えたらカウントダウンゲージが無くなる前に防御を固めたり、敵を気絶させたりして未来を変えてやります。カウントダウンが0になる前に何も行動を起こさなかった場合、大抵の場合は戦闘不能か、戦闘不能に近い致命的なダメージを受けることになります。

戦闘システム

© Nintendo/MONOLITHSOFT

画面の場合、主人公シュルクのHPが5135に対して4896のダメージを受けるわけですから、いきなり大ピンチに陥ってしまいます。そこで…

戦闘システム

© Nintendo/MONOLITHSOFT

シュルクの技の一つ、「鎧(アーマー)」を使ってダメージを軽減します。

戦闘システム

© Nintendo/MONOLITHSOFT

すると「パリーン」という効果音とともに画面上部の「タグ」が破壊され…

戦闘システム

© Nintendo/MONOLITHSOFT

相手の攻撃によるダメージが1959に減ります。このようにタグを破壊することを「未来視ブレイク」と呼びます。

戦闘システム

© Nintendo/MONOLITHSOFT

さらに、仲間が敵に攻撃し、また「タグ」が破壊されます。

戦闘システム

© Nintendo/MONOLITHSOFT

敵の攻撃対象が変わり、HPが9991ある味方に攻撃する未来に変わりました。これでシュルクが受けるダメージは0になります。シュルクに変わって2001のダメージを受ける味方も、HPが9991もあるわけですから、致命的なダメージにはなりません。

戦闘システム

© Nintendo/MONOLITHSOFT

このようにして「未来視ブレイク」しつつ、自分より強い敵を倒していく快感は本作の戦闘システムならではです。

やりこみ要素も充実、実績システムも搭載

やりこみ要素

© Nintendo/MONOLITHSOFT

本作には、ストーリー本編以外に「クエスト」が多数存在します。その数実に500弱。ストーリーを進める上で達成が必須のクエストもいくつかありますが、残りの大半は自分から街の人に話しかけて受注するタイプとなっています。

やりこみ要素

© Nintendo/MONOLITHSOFT

クエストの内容もさまざま。「○○○を倒してきて」といった討伐クエストから、「○○○を倒すと得られる×××を3つ持ってきて」といった素材クエスト、そして「これを△△△に渡してきて」といったおつかいクエストまで。クエストを達成しなくともストーリーは進められますが、中にはクエストを達成しないと手に入らないアイテムがあったり、行けない場所があったりと、なかなか見過ごせない要素でもあります。

やりこみ要素

© Nintendo/MONOLITHSOFT

そして、Xboxの「実績」、PS3の「トロフィー」に該当する「プレイアワード」システムも完備されています。ゲームを楽しめば楽しむほど、レコードが達成され経験値が入る仕組み。180時間プレイしていても、まだ達成していないレコードがあるくらい充実しています。

装備品やアイテムを選ぶシステムにはやや不満

戦闘システムやフィールドはすばらしいのですが、それを支えているメニューにはやや不満があります。攻撃ひとつをとってもその面倒くささが伝わるかと思います。

メニュー

© Nintendo/MONOLITHSOFT

例えば、装備している「武器」を変えるには、メニュー左から4番目の「パーティ」を選択する必要があります。

メニュー

© Nintendo/MONOLITHSOFT

ところが、レベルアップとともにキャラクターが取得していく「攻撃技(アーツ)」を変える場合は、メニュー左から3番目を選択し、さらに出てきたサブメニューの「アーツセッティング」を選択する必要があります。

メニュー

© Nintendo/MONOLITHSOFT

さらに、「攻撃技」を強化する「アーツ書」というアイテムを使う場合は、メニュー左から2番目を選択し、さらに出てきたサブメニューの「アイテムボックス」を選択する必要があります。

つまり、キャラクターの「武器」「攻撃技」「強化する為のアイテム」を選択するメニューがすべてバラバラの階層にあり、何度もメニューを行き来する必要があるわけです。キャラクターごとに装備できる武器や覚える攻撃技も固定であることから、「武器」「攻撃技」「アイテム」というジャンル別のメニュー構造よりも、キャラクター別のメニュー構造にした方が良かった気もします。

なんといってもストーリー&音楽

ストーリー

© Nintendo/MONOLITHSOFT

システム面のデメリットを補うにふさわしい「ストーリー」と「音楽」がゼノブレイドには用意されています。シュルク達が何故戦いに巻き込まれ、未来視が見えるようになったのか、全ての疑問はストーリー本編をクリアすることによって解決します。続編の制作予定がない本作は、これ1本でストーリーが完結しており、ラスボスを倒すことによって全ての伏線が回収されるようになっています。

ゼノブレイドという名称からモノリスソフトの「ゼノサーガ」シリーズの続編という思いを持っている方も居るかもしれませんが、私はゼノシリーズは今作が初めてですし、本作をクリアするにあたって予備知識は特にいりませんでした。過去のシリーズとも直接つながりはありません(そもそも外界とは断絶した世界が舞台な)ので、ご安心を。

音楽は最初に挙げた「メインテーマ」以外も名曲揃い。同じフィールドでも昼と夜で音楽が変わったり、戦闘時のBGMもピンチになったときや、形勢が逆転した際に別の曲に切り替わり、気分を盛り上げてくれます。本作の音楽スタッフは主に次の6人となっています。

  • 下村陽子
  • 清田愛未
  • ACE+(工藤ともり、CHiCO + 平松建治)
  • 光田康典

これらのスタッフの名前を知らなくとも、「キングダムハーツ」や「ゼノギアス」、「エミル・クロニクル・オンライン」、「クロノ・トリガー」といったゲームの曲を手がけている方と聞けば、大物であることはわかって頂けるかと思います。特に、最終盤に流れる「最後の戦いへ」を手がけるACE+とエンディングテーマを担当された光田康典氏には「この2曲を聞く為に何度でもプレイしたくなるほどのクオリティ。すばらしい音楽をありがとう」と伝えたいですね。

ストーリーが終わっても、ゼノブレイドは終わらない

ストーリー

© Nintendo/MONOLITHSOFT

ストーリーが終わっても、ゼノブレイドにはさらなるやりこみ要素が待ち構えています。それが周回プレイ。レベルやアイテムを引き継いだまま、2周目、3周目を楽しむことが出来ます。2周目以降をプレイ中の場合、セーブデータに王冠マークが付きます。3周目以降もマークは変わらない為、自分が何周目なのかは頭で把握しておく必要がありそうです。

ストーリー

© Nintendo/MONOLITHSOFT

周回プレイの楽しみ方は人それぞれだと思いますが、私は「キズナコイン」にあると思っています。「キズナコイン」とよばれるアイテムは999枚保持することが出来るのですが、1周当たり入手できる枚数は150枚ちょっとしかありません。999枚獲得しようと思ったら最低でも7周プレイする必要があるわけです。さすがに999枚まで集めようとは思いませんが、1周目では受注し忘れたクエストや、倒せなかった敵を倒したりと、楽しみ方はいろいろありそうです。

ファースト・レビュー総括

RPG初心者で、FFもドラクエも最後までプレイできなかった私ですが、ゼノブレイドは最後まで楽しむどころか周回プレイまでしてしまうほど、どっぷりとはまっています(現在進行形)。Wii史上、いや私がプレイしてきたRPG史上最高傑作といってもいいかもしれません。今回のレビューを「ファースト・レビュー」としたのも、周回プレイ後にまたレビューを行う予定満々だからです。主人公シュルクのLvが99でも倒せない敵は存在しており、それを撃破するまではしばらくゼノブレイド熱は続きそうですね。

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名曲揃いのサントラも是非。4枚組の大ボリュームです。

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