日産が2017年にモデルチェンジを発表した新型「リーフ」を購入しました。納車まで2ヶ月半。
なぜ今、電気自動車を買うのか
一言で言うと、維持費が安いからです。月あたり2,000円で充電し放題のプランに入れば、全国の充電ステーションが無制限に利用できます。私の場合、自宅に専用の充電器がついていません。つまり、外部の充電ステーションを使えば電気代ゼロ。100%電気自動車のため、もちろんガソリン代もかかりません。
初代リーフ登場時は、充電ステーションの設置場所が都市部に局所的にあったこともあり、ドライブ先の範囲が限られていました。現在の充電ステーションは日産によると全国に29,520基整備されているとのこと。このため、多少遠回りをするかサービスエリアでこまめに充電するようにすれば、ガソリン車と同等な距離を航行可能になっています。
リーフの魅力
2010年に登場した前モデル(ZE0型)はお世辞にも電気自動車としての航行距離が長いとはいえませんでした。満充電で200km。しかもこれはJC08モードの値のため、高速道路・エアコンを使った上での航続距離は80km以上短くなっています。近場への買い物に行く用途であればコストパフォーマンスは優れているかもしれません。しかし、遠方へドライブをしようと思うと往復で3回以上の充電が必要でした。
フルモデルチェンジとなった2017年モデル(ZE1型)はJC08モードで400km走れることをうたい文句にしています。これもJC08モード上の数値のため、あまり参考になりません。実際に100%充電した状態でシステムを起動してみると航続可能距離は296kmと表示されます。
回生ブレーキが強くなるECOモードをON、エアコンをOFFにした状態。これが最大値となります。この状態でエアコンをオンにしてみると、
航続距離は縮まります。さらに、ECOモードもオフにすると、
高速道路での運転も含めた場合、187kmが現実的な航続距離ではないでしょうか。400kmといううたい文句ほどではありませんが、初代リーフに比べると、大幅に向上していることがわかります。
グレード
リーフは「G」「X」「S」の3グレード展開、2018年7月にスポーツモデル「リーフNISMO」が登場したため、実際の選択肢は4つになります。この中で私がチョイスしたのは最上級の「G」グレード。理由は、標準で高速道路 同一車線自動運転技術「プロパイロット」がついているからです。
「X」グレードにプロパイロットを搭載することも可能ではありますが、値段的には「G」グレードとほぼ同じになってしまいます。それならば、最初から最上級モデルである「G」グレードを選んだ方がお得になります。
カラー・カスタマイズ
カスタマイズをしない状態での「G」グレードのメーカー小売価格は3,990,600円(税込)。カラーは「ブリリアントホワイトパール(3P)〈特別塗装色〉」をチョイス。ここに次のメーカー・ディーラーオプションを追加しました。
- 寒冷地仕様
- 本革シート+BOSEⓇEnergy Efficient Seriesサウンドシステム&7スピーカー
- ベーシックパック
- LEDフォグランプ
- ドライブレコーダー(DJ4-S)
- 5YEARS COAT(5年保証の日産独自のコーティング技術)
「本革シート+BOSEサラウンド」以外は必要最低限のパッケージに抑えました。
eペダルがすごい
ペダル一つで加速・減速・停止が可能なe-Pedalですが、電気自動車にはぴったりの機能です。発進から加速までのモーメントが等加速度運動のため、ガソリン車にはない力強い加速力を持っています。これが癖になるほどの気持ち良さで、一度慣れてしまうとガソリン車の運転が億劫になるほどです。
期待のプロパイロットは想像以上、高速だけでなく一般道の渋滞にも使える
高速道路 同一車線自動運転技術「プロパイロット」はGグレードのみ標準装備されています。このためにGグレードを選択したようなものです。その機能は想像以上でした。
まず、高速道路。希望の速度まで加速したあと、ステアリングについているPILOTボタンを押すと、実線と破線を車線と認識し、ステアリングを握らなくとも自動で車線・車速を維持して走行します。緩いカーブもなんのその。
手を添えているだけでステアリングが動くので、まるで未来の車を手に入れたような感覚に陥ります。もちろん、完全に手を離すと警告音がなります。日本で許される自動運転はレベル2までだからです。(正確にはレベル2は自動運転ではなく「運転支援」)
前方に車を見つけると、その車と同一速度・車間距離を維持するようになります。前方車がインターチェンジやパーキングに入り、視界がひらけるとまた希望の速度まで加速してくれます。
その精度は「技術の日産」と言われるだけのことはあります。最初は追従している車にひたすらついていってしまう(前方車がインターを降りると追従する)と思っていましたが、実線と破線を正しく認識し、車線変更した車に対しては追従しないように作られています。
そしてこの機能、一般道でも威力を発揮しました。特に渋滞時。ガソリン車のときはクリープ現象を利用してブレーキペダルを踏んだり外したり、時にはアクセルペダルを使って加速しては減速して停止しての繰り返し。
面倒なペダル操作もプロパイロットをオンにすれば不要になります。前方の車が動き出すと、一定距離を保ちながら加速し、前方の車が停止するとその距離を保ったところで停まってくれます。
プロパイロット パーキングの精度は完璧、だが…
プロパイロットの一つである、自動駐車機能。私は後方駐車が苦手で、アラウンドビューモニターは必須でした。そこに自動操縦が加わるならば、駐車は全部やってくれると思っていましたが…。これがとてつもなく遅い。スピードメーターを見てもほとんど動きません。2~3km/hくらいでしょうか。切り返しをこまめに行うので、狭い空間では1分以上かかることも。後ろにクルマが待っている状況では使いにくい、というのが正直なところです。
運転していて楽しい、飽きない、ガジェット好きにはたまらないクルマ
総括すると、価格だけの価値はあるクルマだと思います。国産の電気自動車が片手指で数えるほどしかない現在の市場では間違いなくトップクラスと言えます。
今回は紹介しきれませんでしたが、リーフにはiPhoneの画面をカーナビから操作できる「Apple Car Play」や、フルハイビジョンで録画できる「ドライブレコーダー」などなどガジェット好きにはたまらない装備が満載です。これについては後日また記事に起こす予定です。