マイクロソフトは現地時間の19日、ヨーロッパ向けにブラウザ選択画面を2010年3月1日ごろより順次提供すると発表しています。Microsoft On The Issuesに記事も掲載されています。
英国・ベルギー・フランスでは今週から配布が始まります。
マイクロソフトでは、ヨーロッパではブラウザをOSにバンドルすることは欧州競争法に抵触する恐れがあるとして、当初はヨーロッパ向けWindows 7にはInternet Explorer 8を付属させない方向で発売が予定されていました。しかし、2009年8月になって方法を改め、ブラウザを選択可能にする方向で決着し、その選択プログラムの開発が行われていました。その提供日程が今回決定したことになります。
今回のプログラムが提供されるのは「Windows XP」、「Windows Vista」、「Windows 7」を利用している欧州在住のユーザー。配布はWindows Update経由で行われます。扱いは「重要な更新プログラム」となっており、マイクロソフトの今回の問題への重要性の高さが伺えます。
選択可能なブラウザは次の12種類。うち5種類は最初のページで表示[1]され、残りの7種類はスクロールバーをスクロールすると表示[2]されるようになっています。
- Google Chrome
- Firefox
- Safari
- Opera
- Internet Explorer
- AOL
- Maxthon
- K-Meleon
- Flock
- Avant Browser
- Sleipnir
- Slim Browser
12種類の中には国内でもシェアが高いトップ5(Chrome、Firefox、Safari、Opera、Internet Explorer)の他、Sleipnirといった国産ブラウザも含まれています。もしIEを選択した場合、今度はIE8へのアップデートプログラムが開始される仕組み。マイクロソフトも最近ネット上で活発になってきている「IE6のシェア低下」に拍車をかける形になりそうですね。