数日前から話題になっていますが、auのコンセプトモデル「iida」のスペシャルサイトがあまりに重く、閲覧しようとしているコンピュータの動作が不安定になる現象が発生しているとのこと。
今回問題になっているサイトは、Flashで構築されたiidaのスペシャルサイト内のコンテンツ「iida calling」というページ。iidaのCMで使われている曲に自分の声をリミックス・公開できるほか、着うたとしてもダウンロードすることが可能という、試みとしてはおもしろいサイトです。
さっそくアクセスしてみます。左上メニューから「iida calling」をクリックします。
アクセスした瞬間、ブラウザが一瞬フリーズし、その後Flashコンテンツのロードが始まります。ロード時間はそれほど長くなく、多くのファイルをロードしているようには感じません。
ロードが完了するとユーザがリミックスした楽曲BGMの再生が始まるとともに、CPU使用率が急上昇。Core i7 920で閲覧前は0~2%で推移していた使用率が、サイトを開いただけで60%を突破しました。
後ろでQRコードとともに回っているCDレコードのアニメーションが負荷を掛けているらしく、ウィンドウのサイズを拡大すると80%を突破します。
CDレコードをクリックすると、背景アニメーションが止まるため、CPU使用率はがくっと下がります。
が、驚くべきはここから。代わりにメモリをどんどん食い始めます。
先ほどまで100MBちょっとだったFirefoxのメモリ使用量が…
CD再生開始から10秒ちょっとで300MBを突破。その後もぐんぐん増えていき…
最終的に1.32GBを食い尽くしたところで増加が止まりました。
そして最後にはブラウザを巻き込んでクラッシュしてしまいました。
今回はCore i7 920 + メモリ 6GB on Windows Vista x64という環境でしたので、OSを巻き込んでのフリーズには到りませんでしたが、ブラウザはクラッシュしてしまいました。
特に、メモリをずぶずぶ食い尽くしていく様子はさながらコンピュータウイルスに感染したような錯覚に陥るほど。サイトにアップロードされたCD全ての音楽データをメモリ上にバッファしようとしているのでしょうか、アップロードされる楽曲が増えれば増えるほど、メモリ使用量も比例して増えていくような気がしてなりません。
コンセプトとしては非常におもしろいだけに、十分にテストを行ってからWebサービスとしてリリースして欲しかったですね。