ラジオを録音したMP3の高音域が割れている?で取り上げた「地上デジタルラジオをMP3で録音する際の音質劣化問題」について結論が出ました。結論から言えば、この仮説は正解でした。
ラジオチューナーのマニュアルには製品仕様のところにサンプリングレートは48kHzとの記述があるにも関わらず、MP3エンコーダーであるLAMEに次の値を設定していたことが原因だったようです。
lame.exe -b 320 --resample 44100 --add-id3v2 --tt "10-02-09 第747回" --ta "TBS RADIO DIGITAL 3203(203)ch" --tl "JUNK 伊集院光 深夜の馬鹿力" --ty "2010"
resample 44100でダウンサウンプリングしていたため、不自然に音域がカットされ、結果的に高音域が割れてしまっていたようです。このパラメータを取り除いたところ、高音域が割れなくなりました。
さらに、高音域が割れなくなっただけでなく、全体の音質も大幅に向上しました。地上デジタルラジオ視聴環境を構築では「お世辞にも音質は「CD並み」とは言えません」といってしまいましたが、前言撤回。現在はラジオというより、CDを聞いている感覚を味わえています。
主にTBSラジオの「伊集院光 深夜の馬鹿力」を聞くために構築したこの地ラジ環境ですが、音質はAMラジオをライン入力経由で録音している時より何倍も良くなりました。AMラジオを録音する際に悩まされていた「サー」という雑音はおろか、混信した他局も全く聞こえてきません。
例えるならばJUNK 伊集院光 深夜の馬鹿力 – Podcastの音質をまるまる本編にしたような感じ。PodcastではCMや番組中で流れる音楽はカットされていますが、この音質のままBGMやCM、楽曲を足したような感じです。
まもなく始まる民放ラジオ13社のインターネット サイマル放送を前に、一つの比較素材が出来たことになります。デジタルラジオ音質のままサイマル放送されると、正直地ラジ環境を整えた意味が半分くらい失われてしまうのですが…果たしてどうなることやら。
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