週末になり、ようやく時間的に余裕が出来たので東芝の液晶テレビ、REGZA 47Z8000のレビューなど。
はじめに
今回REGZAを購入するに至った理由を一言に凝縮すると「現在使っているPCディスプレイがフルHDに対応しておらず、フルHD解像度のディスプレイを探していた」時に「PC内にたまった動画ファイルをなるべく簡単に、高画質に見たい」方法を絞っていった結果、たどり着いたのがこの47Z8000になったというわけです。下記の記事の途中でビデオカードを増設しているのは「PCディスプレイとしても利用するため」であります。
これまでこのブログで扱ったREGZAに関する記事
購入前
- Friioで録画した番組をテレビで見る方法を検討していたらやっぱりH.264変換に落ち着いた (2008/10/18 20:17)
- TSファイル再生機としてのREGZAの価値 (2009/03/30 14:48)
注文~到着前
- REGZA 47Z8000を購入 (2009/08/05 21:00)
- Core i7自作パソコン、ビデオカードを追加注文 (2009/08/08 23:02)
- PS3システムアップデート Ver3.00で追加される「DTCP-IP」対応で出来ること (2009/08/22 15:25)
- Core i7自作パソコン、ビデオカード増設完了 (2009/08/23 22:02)
到着後
- REGZA 47Z8000到着 (2009/08/24 23:35)
- トリプルディスプレイを構築 (2009/08/25 22:01)
- REGZAで使われているフォント (2009/08/26 22:17)
- REGZAをPCディスプレイに最適化 (2009/12/30 18:35)
以下、REGZA 47Z8000を購入時に書いた、魅力的な機能についてのレビューをしていきます。
DLNA/DTCP-IP対応
「PC内にたまった動画ファイルをなるべく簡単に見たい」
この希望はいとも簡単に叶えられました。
Windows Vistaの場合、REGZAで見たいファイル[1]を入れたフォルダを右クリックして「共有」を選択するだけ。
詳細設定の場合も「変更」を許可するにチェックを入れるだけ。
あとはワークグループさえ共通していれば、REGZA側が自動的に共有フォルダをサーチしてくれます。パスワード認証もばっちり。次回以降、ログインパスワードを省略することももちろん可能ですし、よく使うアクセス先を8つまでショートカット登録しておける点もGOOD。
リモコンからのコントロールも非常に快適。中でも便利だったのが「«」「»」に割り当てられている「ワンタッチリプレイ」「ワンタッチスキップ」機能。
「ワンタッチスキップ」ボタンを1回押すだけで、30秒先に早送り[2]してくれます。何が便利かというとCMをスキップするとき。CMというのは15/30秒単位で作られているものがほとんどのため、CMが始まったらスキップボタンを1~3回程度ぽちぽち押すだけで、CMが終わった状態から見始めることが可能になっています。
進めすぎたときに戻す機能が「ワンタッチリプレイ」ボタン。こちらは1回押すと10秒前に巻き戻し[3]が可能です。
これまではいちいちCMをカット編集して、iPod touchで視聴するために対応形式に変換して・・・という作業を行っていましたが、REGZAで視聴するようになってからはそういった煩わしい作業からも解放されました。
レゾリューションプラス2
「簡単に見られるなら今度は高画質に見たい」
最初の欲求を無事満たしてくれたREGZAに次なる注文。どうせ見るなら高画質に、の要求に対してREGZAは「期待を裏切らないどころか、期待以上の出来」。フルHDサイズの高画質再生はもちろんのこと、驚いたのが「レゾリューションプラス2」というアップコンバート機能。
レゾリューションプラスはレグザの超解像度技術を応用して搭載された映像処理エンジンのこと。ソースがフルHD[4]の高画質化はもちろん、地デジ[5]やDVD[6]など、フルHDに満たない映像も美しくアップコンバートしてくれるようになっています。デフォルト設定は有効になっていますので、何もいじらなくとも高画質化が行われています。
こちらはDVD版しゅごキャラ!の一部カット。
一方こちらは地上デジタル放送で放送されているしゅごキャラ!!どきっの一部カット。DVD版の輪郭がぼけるのはSD解像度なので当然ですが、それでも十二分にキレイです。居間で使っている高画質アプコン機能がないSONYのBRAVIAでDVDを再生してみるとその差は一目瞭然でした。
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これから導かれる結論はすなわち、「PS3にPS2互換機能はいらない」ということ。テレビ側でこれだけ高画質にしてくれるのなら、何もPS3に互換機能が復活するのを待つ必要は無くなりました。PS2のゲームはPS2をREGZAに繋いでやれば、少なくともBRAVIAでプレイしている以上の画質は期待できることが実証されました。
PC入力(HDMI)のサポート
PC連携についてはトリプルディスプレイを構築でレビュー済みですが、そのほか気がついた点を列挙すると…
- PC入力専用の表示モード「Dot By Dot」は1920×1080以外の解像度入力に対して効果を発揮するようで、1920×1080にした場合は「フル」とほとんど画質差がありません。画面ぎりぎりまで近づくと、Dot By Dotの方がよりシャープネスが効いているのがわかる程度。
- レスポンスはやや遅め。マウスカーソルの速度を「早い」に設定している人ほど、PCディスプレイよりカーソルの動きが鈍いことに気がつきやすくなっています。
- 解像度変更時にブラックアウトしますが、その復帰が思っていたより早い。PCディスプレイとほぼ同じタイミングで復帰します。
などなど。画面が大きすぎて常時利用は不可能。
(追記) PCディスプレイとして常用するための設定方法をREGZAをPCディスプレイに最適化というエントリーにしました。併せてご覧下さい。
おわりに
そもそもの購入理由が「PC連携を重視した結果残ったのがREGZA」でしたので、家電としての評価にはあまり触れませんでした。音質や消費電力、ボタンを押したときのレスポンスが気になる、と言う方は価格.comのユーザーレビュー・評価をはじめとする各種レビューサイトに掲載されていますので、そちらを参考にしてはいかがでしょうか。
総括すると、「非常に良い買い物をした」と言えそうです。エコポイントや家電量販店独自のポイントのおかげでずいぶん割安感もありますし、この価格帯で得られた満足感は想像以上のものでした。しばらくはPCに溜まった動画の視聴専用機として活躍してくれそうです。
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