はじめに
常駐ソフトを減らすだけでなく、かゆーいところに手が届くプラグインも充実しているTTBase。
TTBaseは、単体ではただ常駐するだけのソフトですが、プラグインで機能を拡張して行く事が出来ます。
そのため、必要な機能だけをあつめた自分だけの常駐ソフトを作っていくことができます。
今現在、タスクトレイに沢山常駐しているソフトがこのTTBaseひとつですべて補える可能性があるのです。
と、公式サイトの概要にあるように、単体ではただタスクバーにアイコンが表示されるだけ。ですが、プラグインを入れていくことによって、自分好みの機能を持ったアプリケーションへと拡張していくことができます。Wikiにも多数のプラグインが紹介されていますが、なかでも私が便利だと思うもの、手放せなくなったものを列挙してみます。
とにかくオススメ
- ファイルダイアログ拡張
- ファイルを開く、名前を付けて保存といったファイルダイアログにショートカットや履歴を自由に追加できるプラグイン。Windows XPにも標準で左側にプレースバーと呼ばれるショートカットアイコンが5つ並んでいますが、自由にカスタマイズすることはできず、5つ以上増やすこともできないのですが、これを使えばよく使うフォルダを何十個と登録でき、メニューから簡単にアクセスできます。
- RenameAssistant
- ファイルに拡張子を表示させた状態で、ファイル名を変更しようとすると拡張子まで選択されてしまうのを抑止してくれるプラグイン。Vistaでは標準搭載の機能ですが、これはそれをXPでも使えるようにしたもの。F2キーを押す毎に、ファイル名のみ→拡張子のみ→全体(XPのデフォルト)を切り替えられる点もGOOD。
- UpperDir
- エクスプローラの何もないところでダブルクリックすると、ひとつ上のフォルダへジャンプしてくれるプラグイン。余白部分ならどこをクリックしても良いので、わざわざ「上へ」のボタンにマウスを動かさなくて済む。
特に、ファイルダイアログ拡張プラグインは、画像はこのフォルダ、動画はこのフォルダに保存といったふうにまめに整理する人にはうってつけ。
RenameAssistant、UpperDirもキーボード、マウスのちょっとした煩わしい操作を減らしてくれるので、TTBaseが入っていない他人のPCを操作するときにイラっとくるほど手放せません。
マウス補助
- RedirectWheelG
- スクロールバーをマウスホイールでスクロールするには、対象となるウィンドウがアクティブである必要がありますが、このプラグインを入れると非アクティブのウィンドウ上でマウスホイールを動かしてもスクロールすることができるようになります。ウィンドウを2つ並べて内容を比べるときにいちいちタイトルバーをクリックして、ウィンドウをアクティブにしてからスクロールして・・・といった無駄なマウスの動きがこれでゼロに。
- 横スクロール
- 任意のキーを押しながらマウスホイールを回すと横スクロールできるプラグイン。横に長いExcelなどのスクロールに大活躍。
- SysMenuClose
- タイトルバー左にあるアプリケーションアイコンをシングルクリックするだけで、そのアプリを閉じることができるようになるプラグイン。Mac OS Xは閉じる・最小化と言ったボタンが左側に並んでいるのですが、その癖で最近はXPでも閉じるときはこのアイコンを使うようになっています。
残念ながら、Firefox、Terapad、Samurize Configなど一部アプリケーションでは正しく動作しません。 - SnapWindow
- ウィンドウとウィンドウをマグネットのようにぴたっとくっつけるプラグイン。隙間なくウィンドウを整列できます。A型の人向け。
- WinShade
- タイトルバーを右クリックでウィンドウをシェードできるプラグイン。WinRollの代替に。
- Topmost (リンク切れ)
- 閉じるボタンを右クリックでウィンドウを常に全面に表示できるプラグイン。WinRollの代替に。
ここら辺もどれもオススメ。RedirectWheelGを使うようになってからウィンドウのアクティブ・非アクティブをまったく意識しなくなりました。マウスカーソルがあるウィンドウをスクロールするというのは、OS標準の機能になってもいいと思うほど馴染んでいます。
キーボード補助
- HardEjectMenu
- ハードウェアの取り外しをショートカットキーで呼び出せるプラグイン。いちいちマウスカーソルをタスクトレイまで持って行かなくてもショートカットキーでUSBメモリの取り外しができます。
- タスク切替(atext)
- Alt+Tabを強化するプラグイン。と、同時にAlt+Tabを任意のキーに変更できる。
- CloseApps (入手先: プラグイン – PukiWiki)
- 同種のアプリケーションを任意のショートカットキーでまとめて閉じることができるプラグイン。開きすぎたテキストエディタのウィンドウなんかを一気に閉じることができます。
- クリップボード拡張
- クリップボードにコピーされたテキストを記憶、貼り付けできるプラグイン。記憶する数、貼り付けのショートカットキーも自分で設定可能の他、よく使うテキストを定型文として登録しておくことも可能。
マルチディスプレイにしてから、ほとんどの操作はキーボードを中心にするようになりました。そんな環境も相まって、これらのプラグインがいっそう作業を効率化させてくれます。
上記に分類できないもの
- TTBMemShrink
- TTBaseの使用メモリを最適化するプラグイン。常駐アプリを減らすためにTTBaseを導入したのにいつの間にかメモリ使用量が導入前に比べて増えている・・・なんてことにならないために導入。
- Taskbar Sorter for TTBase (リンク切れ)
- タスクバーをアプリケーション別に自動ソートしてくれるプラグイン。「メモ帳(A) | Firefox | 画像ビュワー | メモ帳(B)」なんていう並びを「Firefox | メモ帳(A) | メモ帳(B) | 画像ビュワー」のように整頓してくれます。入れるだけで設定不要なのもうれしい。
- ReloadRestartExit
- TTBaseのプラグインはTTBaseを再起動しないと読み込んでくれません。そんなTTBaseの再起動をメニューから(または任意のショートカットキー)から行えるようにするプラグイン。自分の好きなプラグインが決まるまではだいぶお世話になりました。
上記のどれにも分類できなかったものをこちらに。TTBMemShrinkはプラグインの数が少ないうちは不要ですが、あれこれ詰め込んでいるうちにメモリ使用量がどんどん増えていき、本末転倒になりそうなら入れておきましょう。
おわりに
ざっと16個列挙してみましたが、実際にはもうちょっと入れたり外したりを繰り返しており、今も見極めている最中です。メモリ使用量は2.0MBちょっとで、これだけ機能を拡張できるのだから大満足です。ソフトウェア自体はもう6年の歴史があり、もっと早く導入しておけば、と思いたくなる素敵な小粒アプリです。