ちまたでは格安コンパクトPC「EeePC」なんかが話題になっているけど、私はむしろ「そんなに小さいんならメモ帳だけでいいのでは?」と思っていました。そんな中登場したこのKING JIM社の「ポメラ」はまさにメモに特化したデジタルメモ端末です。主なスペックはこちら。
- キーボード … 折りたたみ式、日本語対応、キーピッチ約17mm
- 本体メモリ … 8,000文字入力したテキストファイルを6ファイルまで保存可能。
- ファイル形式 … テキスト(.txt)
- LCDパネル … 4インチTFTモノクロLCD、VGA(640×480ドット)
- インターフェイス … USB接続
- メモリーカードスロット … microSD(最大容量2GB-スピードクラス CLASS2対応)※SDHCは非対応
- 電源 … 単4アルカリ乾電池×2(別売)
- 電池寿命 … 約20時間
- 折りたたみ時寸法(mm) … 約 W145×D100×H30
- 使用時寸法(mm) … 約 W250×D100
- 質量 … 約370g(乾電池含む)
なんと言っても、「モノクロ液晶」「キーボードは折りたたみ式QWERTY配列」「保存形式は.txt」「PCとUSB・microSDで連携」「電池で20時間稼働」というのはまさにちょっとしたメモに最適。パソコンと呼ぶには物足りないものの、パソコンより軽く、バッテリーも長く、携帯よりも早くメモを取れる点では普段持ち歩くツールの一つにしてもいいくらいの手軽さです。
iPod touchを持ち歩くようになって思ったことは「インターネットはやっぱりPCでやる方が操作性がいい」ということ、「メモを取るにもキーボードがもっさり+小さくて打ちにくい」ことでした。結局iPod touchはiPodであって、音楽再生に特化した製品止まりなんだな、と。ブログのネタを見つけては記録するのも携帯のメモ帳にしていました。
前者は無理ですが、後者ならポメラが最適ですね。ぐっと惹かれるのは私がWindowsにインストールしているATOKが搭載されていること。誤変換のストレスも感じないでしょう。
唯一引っかかるのはお値段。27,300円とのこと。PDA端末として見るにはあまりに低機能だし、電子辞書ほどの機能もないところを見ると、やっぱり購入は躊躇してしまいます。
ただ、ポメラの登場によって、自分の中でメモはやっぱり紙媒体よりデジタル端末が適しており、QWERTYキーボード(タッチパネルではないもの)が最も効率的かつ手軽にメモできるということを改めて認識できました。競合製品の登場によって価格が下がり、デジタルメモ端末のジャンルを開拓してくれることを願います。