Googleは29日、同社開発の日本語入力システム「Google 日本語入力」の開発版バージョン1.3を公開しました。Google Japan Developer Relations Blogに記事も掲載されています。
今回のバージョンの大きな特徴は次の通り。
- Web から構築した辞書を更新しました。
- 異なるマシン間でユーザー辞書や設定が同期できるようになりました。
- 助詞から入力を始めた場合に、文頭の助詞がカタカナになりやすい問題を修正しました。
- ユーザー辞書に登録された活用する単語で、終止形が入力されていると判断した場合は、自動で語幹を推測するようになりました。
- 文字パレットの Unicode 文字カテゴリが拡充されました。(表示には対応フォントが必要です)
- サジェスト候補選択時にも用例辞書が表示されるようになりました。
- 記号辞書を拡充しました。
- 用例辞書を更新しました。
- 「プレゼンテーションモード」が導入されました。同モードを設定すると、すべてのサジェスト機能が一時的に無効化されます。設定ダイアログのプライバシーのタブから設定できます。
- ユーザー辞書に登録した単語が、変換時に別の文字に置き換えられることがある問題を修正しました。なお、ユーザー辞書を作成し直す必要はありません。
- 入力文章確定後に、カーソル位置を移動してから確定取り消しを行うと、意図しない確定取り消しが行われてしまう問題を修正しました。
- 確定取り消しが使用できないとき、確定取り消しに割り当てられているキーイベントをアプリケーション側で処理するように変更しました。
- 連続した入力をひとまとめの確定履歴として記録する機能が、IME をオフにしたときに適切にクリアされない問題を修正しました。
中でも注目すべき機能は、複数PC/Mac間での設定や辞書が同期できるようになったことでしょうか。そのほか、「助詞から入力を始めた場合に、文頭の助詞がカタカナになりやすい問題」などといった普段使っているときにはなかなか気がつかないバグも修正されています。
開発版のバージョンは次の通り。
- Windows 版: 1.3.911.100
- Mac 版: 1.3.911.101
すでに開発版を使用中のユーザはアップデートは自動で行われる為、何もしなくとも最新版に更新されます。