NHKでは一部の時間帯において、「時刻出し(時刻スーパー)」と呼ばれる時計のテロップ表示を行っています。
地上デジタル放送開始時は「7セグメント文字」と呼ばれるフォントでしたが、2007年10月1日からは「ロダン文字」に変更になりました。(参考: みなさまの声にお応えします | ご要望にお応えしました)
使われているフォントは「ロダン」
この「ロダン」と呼ばれるフォントはフォントワークスが1990年に発売したフォント製品に含まれており、現在も16,000円前後で販売されています。(参考: Amazon.co.jpでの「フォントワークス ロダン」の検索結果)
Windowsにはデフォルトで多数のフォントがインストールされており、この「ロダン」に近いフォントも、いくつか見つけることが出来ました。
そこで、今回のエントリーではその似ているフォントを紹介しつつ、Samurizeを使ってデスクトップにこの時計表示を再現してみることにします。なお、以下に挙げるフォントは全て、Windows Vistaにあらかじめインストールされているものです。
似ているフォントその1「Century Gothic」
まず最初に似ていると思ったのは「Centry Gothic」のボールド体(太字)。ロダンの特徴は数字の”6″と、コロンの丸みにあると思います。
コロンの位置は残念ながら一致しませんでしたが、”6″の再現度はなかなかのもの。もう少し全体的に高さを抑えれば、ぐっと本物っぽくなります。
似ているフォントその2「Tw Cen MT」
次にフォントの高さを意識してたどり着いたのが「Tw Cen MT」のボールド体(太字)。が、今度はコロンの点と点の間隔が狭すぎました。”6″も丸みを帯びすぎて、ちょっとロダンから遠ざかってしまった印象。
似ているフォントその3「Gill Sans MT」
最後に見つけたのが「Gill Sans MT」のボールド体(太字)。高さを適度に合わせつつ、数字の”6″がロダンに近いものを選びました。コロンの位置は妥協。
とことん再現したいのなら、コロンだけ別レイヤーにして位置をそろえた方が、より本物っぽくなると思います。
デスクトップに配置
そしてこれがシステムモニタリングソフト「Samurize」上に表示した結果。フォントはその3で紹介した「Gill Sans MT」がしっくり来ました。コロンの位置も調整済み。
これを付けているだけで、壁紙がどこかの中継先のように見えてくる不思議。
試しにテロップを加えてみると…よりリアルな感じに。[1]
…話が脱線してしまいましたが、Windowsにあらかじめインストールされているフォントのうち、NHKの時計表示に近いフォントは「Gill Sans MT」という結論になりました。
もちろん、インターネット上にはいくつものフリーフォントが存在しており、これよりもロダンに近いフォントが存在するかもしれません。本物により近いものをデスクトップに配置することで、仕事の効率化を図れる!という方は是非お試しあれ。
- もちろんテロップは架空のものです [back]