アップル「iPod shuffle」「iPod nano」「iPod touch」「iTunes 10」を発表、iPod touchにはカメラ搭載

アップル「iPod shuffle」「iPod nano」「iPod touch」「iTunes 10」を発表、iPod touchにはカメラ搭載

iPod Family

アップルは1日(日本時間の2日)、スペシャルイベントで新機能を搭載したiTunes10やiPodファミリーのアップデートを発表しました。プレスリリースも出ています。

iTunes 10

iTunes 10

プレスリリースはApple Introduces iTunes 10 With Pingから。

ロゴを一新

iTunes ロゴ

まず目に付くのが新しくなったロゴ。これまで音符マークの背景にあったCDは姿を消しました。アップル自ら「これからはCDではなく音楽配信の時代」ということをアピールしているようにも見えます。・・・と思ったら、What is iTunesというページではしっかりと「Good-bye, CDs. Hello, digital.」と表記されています。

Ping

Ping

iTunesに音楽SNS的な機能「Ping」が搭載されました。好きなアーティストのコンサート情報や、友人が最近聴いている曲、カスタムTop 10リストの生成機能などが盛り込まれています。公開レベルは非公開・家族・友人まで公開・全体へ公開などが選択可能となっています。iOSを搭載しているiPhone/iPod touch/iPadなら、デバイス上からもPingが利用可能とのこと。

iPod touch

iPod touch

プレスリリースはApple Introduces New iPod touchから。
iPod touchはiPhone 4から電話・GPS機能を取り除いたようなアップデートとなっています。Retinaディスプレイ、A4チップ、デュアルカメラ搭載。
歴代のiPod touchとの価格比較はこちら。

容量初代第2世代第3世代第4世代第3世代との差額
8GB34,000円27,800円19,800円20,900円+1,100円
16GB46,000円35,800円
32GB58,800円[1]47,800円29,800円27,800円-2,000円
64GB39,800円36,800円-3,000円

8GBモデルはなぜか1,100円の値上げとなっていますが、32GBと64GBはカメラが2つ着いたのにもかかわらず値下げされています。

第3世代の16GB, 64GBモデルにはインラインリモコンとマイク付きヘッドホンが付属してきましたが、今回発表された第4世代にはありません。FaceTimeに対応したのだから、内蔵マイクを使って会話してくださいということなのでしょうか。

iPod classic

iPod classic

プレスリリースは出ていないものの、classicもアップデートされています。アップデート内容は「容量を据え置き価格を2,000円安く」というもの。
ラインアップは以前と変わらず160GBのみ。2,000円値下げした結果、22,800円となりました。

iPod shuffle

iPod shuffle

プレスリリースはApple Unveils New iPod shuffleから。
iPod shuffleは、機能そのまま2世代前のデザインに巻き戻ったような感じ。VoiceOverを使った画面のいらない操作はそのままに、省かれていたボタンが復活しました。歴代のiPod shuffleとの価格比較はこちら。iPod shuffleは何度か価格改定が行われていますが、ここでは「製品発表時点での価格」を掲載しています。

容量初代第2世代第3世代第4世代第3世代との差額
512MB10,980円
1GB16,980円9,800円
2GB7,800円5,800円4,800円-1,000円
4GB8,800円

世代が変わる毎に容量が大きくなっていくshuffleですが、第3世代の時同様、「ひとまず発表時点では1モデルのみ」といった格好になっています。第3世代にあった「ステンレスモデル」は今回は無し。

iPod nano

iPod nano

プレスリリースはApple Reinvents iPod nano With Multi-Touch Interfaceから。
今回1番のアップデート…というかダウングレードが行われたのがこのiPod nano。もはやiPodの小型版という位置づけから、shuffleにマルチタッチ対応液晶をつけたというポジションに移行しつつあります。

前世代にあった動画撮影対応カメラは無くなり、液晶は2.2インチから1.54インチに縮小。残念ながらビデオ再生は非サポートとなりました。歩数計機能やNike+やFMラジオは引き続き搭載。

歴代iPod nanoとの価格比較はこちら。

容量初代第2世代第3世代第4世代第5世代第6世代第5世代との差額
1GB17,800円
2GB21,800円17,800円
4GB27,800円23,800円17,800円14,800円
8GB29,800円23,800円17,800円14,800円13,800円-1,000円
16GB23,800円17,800円16,800円-1,000円

iOS 4.1 for iPhone/iPod touch と iOS 4.2 for Ipad

iOS 4

ゲームセンターに対応したiOS 4.1と、待望のマルチタスキングに対応した「iOS 4.2 for iPad」も発表されました。アップデートはどちらも無料。配布時期については「iOS 4.1 for iPhone/iPod touch」が「来週」、「iOS 4.2 for iPad」が「11月中」となっています。

One more thing…

Apple TV

One more thingで発表されたのはストレージをもたない「Apple TV」でした。従来の4分の1と大幅にサイズが小さくなったほか、価格も99ドルに値下げされました。レンタルサービスに特化し、ストリーミング専用デバイスに生まれ変わりました。国内でのレンタルサービスへの展開が未定な事から、アップルジャパンのサイトからは「Apple TV」の製品ページ自体が消失しています。

今回発表された製品に一言ずつ感想を述べるとすれば…。

iTunes 10
Genius機能搭載以降、ほとんど魅力的な機能が無いままどんどん動作が重くなっている気がします。
第4世代 iPod touch
順当なアップデート。GPS機能と120GBモデルが登場すれば文句なしでした。
第6.5世代 iPod classic
iPod miniから搭載されてきた「クリックホイール」はもはやアナタだけの存在です。iPodの象徴ともいえるこのホイール、これからも大切にしてください。
第4世代 iPod shuffle
ボタン操作おかえりなさい。初代ほどの驚きはないものの、第2世代のデザインに近い形になって満足です。
第6世代 iPod nano
小型のtouch?いえいえ、ビデオ非対応になった以上、マルチタッチができるshuffleくらいの位置に落ちてしまったように思います。今回一番残念な新製品。

賞賛の声も聞かれるnanoですが、私はどちらかというと否定的です。Wi-Fiに繋がらない以上、App Storeも利用できませんし、何よりこれはiOS搭載と名を打っていません。shuffleもデザインが迷走していますし、アップルとしては課金が出来るiOSデバイスに注力していく、ということなのでしょうかね。とりあえず、今使っている初代iPod touchがバッテリ-・容量ともに限界なので新調する予定です。

  1. 初代発表時にはラインアップになく、2008年2月に追加されたモデル [back]
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