ドコモは29日、2010年3月期第3四半期の決算を発表しました。プレスリリースも出ています(リンク先PDF注意)。その会見で、ドコモの社長である山田隆持氏はiPadについて、次のように述べています。
山田社長は自ら米Appleの「iPad」に関して言及し、「iPadは洗練された通信モジュール内蔵PC、高級なネットブックと思っている」との認識を示した。また、まだ勉強中と前置きしつつ、「(iPadでネットワークを提供する)AT&Tはインセンティブを出していないと言われている。SIMフリーの端末なので、ドコモも(同様に出したい)という形で、前向きに取り組んでいきたい」と強い興味を表明している。
やはりドコモからiPhoneを発売できない理由はSIMロックにあったようです。ドコモはかつて、日本国内でのiPhone販売権獲得に向けて、SIMロックの解除を提言し実現しなかった経緯があります[1]。このことから、SIMロックがかかっていないiPadはそのネックを取り除いた魅力的な製品に見えるのでしょう。
アップルジャパンの公式サイトでは、日本国内でのiPad発売日について、次のような記載がなされています。
Wi-Fiモデルは3月末発売。
3Gモデルは4月*発売。(中略)
*日本における通信会社および販売については後日発表されます。
地域によっては一部の機能、アプリケーションをご利用いただけない場合があります。アプリケーションの入手可能性と価格は予告なく変更する場合があります。
3Gデータプランは別途契約が必要です。
iPadは、米連邦通信委員会の規則で求められている認可を受けていません。認可を取得するまで、本デバイスの販売またはリースのための提供、販売、リースは行われません。
これを見る限り、現在は米国内での販売すら出来ない状況であり、日本に至っては販売キャリアすら決定していないことが伺えます。iPhone 3G/3GSがソフトバンクモバイルから発売されたからと言って、iPadもソフトバンクモバイルから出ると決定しているわけではなく、今回はドコモ社長自ら回線提供に意欲を示したものと思われます。
今日で終了する「iPhone for everybody」キャンペーンの時期に合わせた発言と見るのは深読みしすぎかもしれませんが、これはこれでドコモに期待しても良さそうですね。
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