Citrix Systemsは同社のソフトウェア「Citrix Receiver」をiPadに対応させる予定だとITproが報じています。Citrix ReceiverはWindows, iPhone用にリリースされたアプリケーションで、インストールしたPCへのリモートアクセスを通して、そのPC上のアプリケーションを利用できるというもの。早い話がVNCやWindows標準で付いてくる「リモートデスクトップ」をiPhone OSなどの異なるOS間で実行できるようにしたソフトです。
画像はiPad SDK simulator上でCitrix Receiverを使ってWindows 7にアクセスした図とされています。こうして全画面表示になっていると、「iPadにWindows 7がインストールされている」ように見えますが、実際にはリモートPCの画面を映しているだけとなります。もともとiPhone版が無料で提供されていますし、iPadも同じiPhone OSを採用しているため、Citrix ReceiverがiPadに対応するのは予想できた話ではあります。
が、iPhoneの解像度は320×240であるのに対し、iPadは1024×768と倍以上となっています。ほぼパソコンの解像度と同じディスプレイにWindows 7が映し出されると言うことは、反応速度によっては「タブレットPCを操作しているような感覚」を味わうことが出来そうですね。
iPad発表当初はiPod touchに3Gネットワーク接続機能を付けて、画面を大きくしただけなんてレビューをしてしまいましたが、ドコモからも発売の可能性があることや、こうしたソフトウェアの充実によってどこにいても自宅のPCにアクセス・操作できる環境が整えば、これはこれで魅力的な通信端末に進化しそうな気もします。