Adobeは20日、iPhone向けFlashアプリの作成ツールの開発を中止すると明らかにしました。Flashデベロッパーリレーション主任プロダクトマネジャーがブログで明らかにしています。
Adobeは当初、「Flash Professional CS5」でiPhoneアプリの開発に対応する予定でした。Safariに搭載するのではなく、単体アプリケーションとしてネイティブにFlashを動かすことで、iPhone上でFlashコンテンツの動作を可能にする技術として、注目されていました。このツールをCS5に組み込むことが出来なくなった最大の理由がアップルが示したiPhone OS SDKの規約変更です。
アップルはiPhone OS 4.0のベータ版SDKをリリースする際に規約を変更し、クロスコンパイルを禁止にしました。これによってFlashやアップルが認めていないプログラミング言語以外で作成されたアプリケーションはApp Storeで承認されないことになります。Adobeはアップルのこの対応に憤慨しつつも、モバイル向けプラットフォームは他にAndroidがあることをあげ、今後はそちらに注力していくと結んでいます。
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Adobeの戦略発表会、iPhone向けFlash開発の打ち切り決断 -INTERNET Watchの記事によると、FlashをiPhone用に変換するツールは「予定通りCS5の機能として組み込む」と明らかにしています。ただ、今後その機能への投資をしないことも明記されており、このツールを使って作られたアプリがApp Storeで承認されるかどうかはアップル次第という見方を示しています。