© きゆづきさとこ・芳文社/GA製作委員会
アニメ自体は2009年夏期開始アニメであり、9月にとっくに放送は終了しているのですが、8月に購入した47型のREGZAで見るべく視聴を保留していた作品です。先日ようやく全話の視聴が終わりました。
第01話「えがいてあそぼ」のレビューでは「第02話以降を見るかは微妙」な作品と評していましたが、前言撤回。2009年夏期開始アニメの最高傑作に認定します。
性格がバラエティーに富んだキャラクター陣
© きゆづきさとこ・芳文社/GA製作委員会
メインとなる芸術科Aクラスに所属している5人「キサラギ[1]」「キョージュ[2]」「トモカネ[3]」「ノダミキ[4]」「ナミコさん[5]」の性格がバラバラでボケやツッコミがバランス良く存在しています。
特に画像にある「ノダミキ」[6]と「トモカネ」[7]が毎度毎度暴走し、ナミコさんがそれにツッコミを入れるというパターンが私の笑いのツボをズバリ刺激してくれます。
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最終話である第12話「ヘクセン・ケッセル」でも風邪で欠席したナミコさんの課題を勝手に完成させるという大暴走をやってくれます。
沢城みゆきの「一人二役」の演技力の高さ
© きゆづきさとこ・芳文社/GA製作委員会
アニメ「しゅごキャラ!」でも一人五役を演じる声優、沢城みゆきさんが今作でも一人で二人の役を担当しています。それが画面中央のトモカネ兄と、その右隣にいるトモカネ。
トモカネは元気いっぱい、口調もボーイッシュな女の子ですが、兄はそれとは対照的に、病弱でおとなしい性格です。この二人は第06話と最終話のみ、同じ場所に登場するのですが、その演じ分けが実に上手い。私が沢城みゆきという人物を全く知らなければ同じ声優が演じていることには絶対気がつかないと思います。
BGMの完成度が高い
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BGMはバックグラウンドミュージックという名の通り、普段は背景で流れる音楽に過ぎませんが、GAはそこまで手が込んでいます。先日発売になったサントラ「music palette」を見ると、キャラクター一人一人に専用のBGMが用意されていることがわかります。
© きゆづきさとこ・芳文社/GA製作委員会
中でもお気に入りのBGMは画面中央のノダミキが活躍するときに流れるBGM「ノダミキ (Sunflower)[8]」。聞いているだけで元気が出てくるBGMですし、まさに「ノダミキにぴったり」なアップテンポな曲調に仕上がっています。
劇伴を担当してもらったダブルオーツ(安部さん、武藤さん)には、「GA]のコミックスをまず読んでもらって「思いついた音楽を1曲」という注文だけで1曲作ってもらいました(disk2の1曲目に入っている「GA~art design class」がそれ)。その1曲のおかげで「GA」の音楽をどうしようかが決まりました。それからは「ノダはこうだろ!」「ならばトモカネはこれ!」「キョージュはこっちの方向で!」「あ、キサラギ判った!」「ナミコさんはやっぱこっち!」とか言いつつ、楽しい曲、優しい曲、おしゃれな曲が次々と出来てきました。
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と、本作ディレクターの桜井弘明さんは述べているとおり、キャラクターの個性を120%引き立てるようなBGMが当てられています。
5人の個性が生きるエンディングテーマ
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最終話の「ココロいろ Palettes」を除き、各話のエンディングは5人が週替わりで歌っています。歌詞もアニメの内容を取り入れたモノとなっているほか、エンディングアニメーションも3パターン用意されているなど、細部まで本当に細かく作られています。
声優、アニメーション、BGMどれをとってもここまで完成度が高いアニメは夏期の中ではありませんでしたね。強いて残念な点を上げるとするならば、画質がSDアプコンだったことくらいでしょうか。
作品全体はほのぼのとしていて、かつメリハリのあるキャラクターが登場する作品は、個人的には2007年の「らき☆すた」、2008年の「我が家のお稲荷さま。」以来のヒット作となりそうです。
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