Mozillaは13日、メールクライアント「Thunderbird」の最新バージョン158.0をリリースしました。
新機能の追加というよりは、使い勝手の改善とバグ修正が中心のアップデートです。ただ、セキュリティ関連の修正が80件と多いので、使っている方は早めに更新しておきたいところです。
クイックフィルターの応答性が向上
リリースノートの「Changed」に挙がっているのは次の2つです。
- Quick filter responsiveness has been improved
- ExtensionSettings policy installs add-ons from update_url when install_url not set
ひとつは、メッセージを絞り込む「クイックフィルター」の応答性の向上です。もうひとつは企業などで使うポリシー設定の話で、アドオンのインストール先(install_url)が指定されていない場合に、update_urlからインストールするようになりました。
主なバグ修正
修正されたバグは28項目と多めです。主なものは次の通り。
- 本文検索(Body search)の実行中にクラッシュすることがある問題
- インライン画像を右クリックすると、コンテキストメニューが開かずに画像が拡大されてしまう問題
- Ctrl+Enterを押し続けると送信の確認を通過してしまい、メールが重複して送信されることがある問題
- OpenPGPの鍵管理で、ロック解除や保護状態などに不具合があった問題
- CalDAV/CardDAVの保存済みの認証情報が、再起動後に消えてしまうことがある問題
- CardDAVのアドレス帳の同期で、新しく追加した連絡先を取得できない問題
個人的に気になったのは、Ctrl+Enterでの重複送信です。送るつもりのないメールが2通届いてしまうのは、地味に困るトラブルかと思います。
また、アドレス帳やカレンダーをCardDAV/CalDAVで同期している方には、認証まわりの修正がいくつも入っています。
80件の脆弱性を修正
セキュリティ関連の修正は、CVE番号ベースで80件。深刻度はMozillaの4段階の基準で、2番目の「High」が30件、「Moderate」が35件、「Low」が15件となっています。最も高い「Critical」は含まれていません。
窓の杜によると、Thunderbirdは既定でスクリプトが無効になっているため、「Firefox」に比べると影響は小さいとのこと。とはいえ数が数なので、アップデートしておくのがおすすめです。
「Thunderbird」はWindows/Mac/Linuxに対応した無料のソフトで、Windows版はWindows 10以降に対応しています。公式サイトのほか、Microsoft Storeや窓の杜からも入手できます。
ちなみに私は、以前のエントリーにも書いた通り、2017年にThunderbirdから「Spark」に乗り換えています。
無料メールソフト「Thunderbird」v158.0がリリース ~クイックフィルターの応答性向上 – 窓の杜 より
Thunderbird 158.0 Release Notes より
Security Vulnerabilities fixed in Thunderbird 158 – Mozilla より
