Mozillaは31日、Webブラウザの最新版となるFirefox 10.0をリリースしました。Mozilla Firefox 10.0のリリースノートによると、主な新機能は次の通り。
- 履歴を戻るまで [進む] ボタンを表示しないようにしました。
- アドオンの互換性確認をより柔軟にしたことで、ほとんどのアドオンが新バージョンでも引き続き利用可能となりました。
- Mac で ATOK の確定アンドゥが使用できるようになりました。ただし、キーボードショートカットが変更されていると動作しない場合があります。
- WebGL のアンチエイリアスを実装しました。
- CSS3 の 3D トランスフォームを実装しました。
- 双方向テキストの分離を実現する HTML5 新要素 bdi を、CSS プロパティとともに実装しました。
- 全画面での実行に対応した Web アプリケーションを開発できる フルスクリーン API を実装しました。
- 仕様との整合性を高めた IndexedDB API を実装しました。
- Web 開発者向け新機能として、該当要素の強調表示や CSS スタイルの確認を行える 調査ツール を追加しました。
- Mac で、ブックマークを移動中にクラッシュする場合がある問題を修正しました。
- Mac で、Apple から公開された最新の Java をインストールした後、Java アプレットが使われているページのタブを閉じたときにクラッシュする場合がある問題を修正しました。
- いくつかの安定性に関わる問題を修正しました。
- いくつかのセキュリティ問題 を修正しました。
Firefox 9.0.1を利用しているならば、48時間以内に自動通知が来るとのこと。今すぐアップデートしたい場合はヘルプメニューの「ソフトウェアの更新を確認…」から手動アップデートが可能です。
うれしいのはアドオンの互換性改善でしょうか。わざわざバージョンチェックを無効にするアドオンなどを導入しなくとも、ほとんどのアドオンが引き続き利用可能になる点は大きいと思います。
反面、一部ユーザーにはちょっと困った既知のバグも報告されています。
- ブラウザのバージョン番号が 2 桁になったことで、一部のサイトではバージョン判定に失敗する サイト互換性の問題 が生じる可能性があります。
- ロックされたプロファイルで Firefox を起動しようとするとクラッシュします。
- 一部のユーザから、Gmail メイン画面上のでのスクロールが通常より遅くなるとの報告があります。
- 一部の Synaptics 社製タッチパッドで垂直スクロールができません。
- Growl 1.3 以降で Firefox の通知が表示されない場合があります。この問題は Firefox 11 で修正されます。
- 特定の状況で、スクロールやテキスト入力がぎくしゃくした状態になることがあります。
- 一部の Mac ハードウェアで Silverlight 動画が再生されない場合があります。
特にMacユーザーの通知アプリ「Growl」へ通知されない事象は、私も今まさに抱えていた問題でもあります。これが修正されるのはFirefox 11とのこと。開発が順調にすすめば、Firefox 11は2012年3月にリリースされる見込みです。
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