大辞林を購入―辞書アプリをUIで選ぶ時代が来たかも

紛らわしさ軽減のため、購入した辞書アプリ名である「大辞林(だいじりん)」は太字で表記してあります。

iTunes内のApp Storeには「レファレンス」というジャンルに様々な辞書が存在するものの、iPhone/iPod touchという特殊なUI(ユーザーインターフェース)に沿ったアプリというのはなかなかありません。
と、いうのもDVD-ROMで提供してきた辞書データを形式そのまま移植したものがほとんどだからです。そういったアプリの特徴として、

  • ほとんどが横書き
  • 白背景に黒文字。日本語の解説に禁則処理などが無く、見た目も不自然
  • 発音、映像、写真解説が付いている程度

などがあげられます。
そんな中、大胆にiPhone/iPod touch向けに特化したUIを搭載した辞書アプリが登場しました。もう話題になっているので知っている方も多いかと思いますが、大辞林(iTunesが起動します)です。

大辞林

国語辞典の代表的なものとして、App Storeには「大辞泉(だいじせん) 2,000円」、「広辞苑(こうじえん) 8,500円」、「大辞林(だいじりん) 2,500円」の3種類がありますが、中でも大辞林はもっとも後発(12/3リリース)にも関わらず、App Storeのレファレンスランキングでは「大辞泉」「広辞苑」を抑えて1位になっています。

大辞林

起動中の画面。最大の特徴はなんといっても縦書き+明朝体という「紙の辞書のインターフェース」がそのまま再現されている点。
フォントはMac OS Xに標準搭載されている大日本スクリーン製造株式会社の「ヒラギノ明朝体 W3 ProN」を採用しています。このフォントは2005年グッドデザイン賞を受賞したこともあり、Macユーザはもとより、Windowsユーザである私も「ヒラギノ角ゴ」と同じくらい美しく、また羨ましい書体になっています。

大辞林と広辞苑の比較

「富士山」という単語を引いてみます。左側が大辞林、右側が広辞苑(注:未購入のため、画像はApp Storeから引用)の比較になっています。やはり縦書き+明朝体が生きているというか、広辞苑は「Webページを参照しているような感じ」で、とても辞書を引いているようには見えません。
もちろんレイアウトよりも載っている意味が大事なのは承知の上ですが、それでもやっぱり「意味を読ませる」という点では圧倒的に大辞林が勝っていると思います。

大辞林と大辞泉の比較

今度は「国際宇宙ステーション」を大辞泉(注:未購入のため、画像はApp Storeから引用)と比較してみます。大辞泉のUIもiPhoneらしさと辞書らしさを融合した美しいUIだと思います。

そこで差が付くのがリンク機能。大辞泉は下線が引いてある「きぼう」をタップするとリンク先に飛びますが、大辞林はなぞった単語の意味を即座に引いてくれます。大辞泉と決定的に違うのは「どこでもなぞった単語の意味を調べる」ことができる点。
「きぼう」に限らず、文章中の「日本」「米国」「が」「軌道」など、どこをなぞっても、その単語が辞書に存在するなら即座に意味を表示してくれます。

現時点で3種類の国語辞典がありますが、「Webベースでも、電子辞書端末でも実現し得ない」―iPhone/iPod touchならではのUIを搭載した辞書はこの「大辞林」しかないと思います。
意味を調べる用途にはもちろんのこと、子どもの頃、ヒマさえあれば辞書を引いていた人、意味から意味を引いていく行為そのものが楽しめるという人にはもってこいのアプリケーションです。

改訂版が出るまでの間不定期に無料アップデートされる点も、購入の決め手となりました。App Storeに有料/無料の辞書アプリが充実してきている今日この頃、ユーザは辞書の内容よりも、いかにUIが優れているかで選ぶ時代が来たのかもしれません。

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